2010年02月07日

エクマトクリヌス

エクマトクリヌス
Echmatocrinus brachiatus
体長:数センチ
echmatocrinus_2010.jpg
原始的なウミユリの仲間です。
棘皮動物(きょくひどうぶつ)ですから、ヒトデとか、ウニなどにも近い動物。
岩や他の動物の固い殻などに固着していました。
最古のウミユリとされているそうで、腕のつくりや幹(?)の表面など原始的な特長が見て取れるとのこと。
現生ウミユリの腕は細かく枝分かれしていたり、獲物を捕まえる構造が発達していますが、このエクマトクリヌスの場合、腕もずんぐりしているし、果たしてうまく餌を捕らえることができたのかすこし心配になります。
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2010年01月30日

オダライア

オダライア
Odaraia alata
体長:数センチ
odaraia2010.jpg
体のほとんどをチューブのような殻が覆っている奇妙な甲殻類。
この図のように上下さかさまに泳いでいたということです。ボンっと飛び出した眼といい、珍妙でとぼけた動物です。
しっぽも変わっています。左右と垂直に突き出して、ゼロ戦、というか、スペースシャトル型動物。こういう尾を持つものは現生の動物にはいません。
食べていたのは小さな浮遊生物と言う事なのですが、このチューブは餌を集めるための機能が何かあったのでしょうか。
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2010年01月24日

ハルキゲニア

ハルキゲニア
Hallucigenia sparsa
体長:5ミリ〜3センチほど
hallucigenia_2010_02.jpg
アノマロカリスやオパビニアと並んで、カンブリア紀の奇妙きてれつ生物のひとつとして名高い動物。
細長いソーセージのような体で、下側に細い足が7対突き出して、それぞれの足の先には小さなカギ爪がついています。体の上側には長い棘が突き出して体を防御しています。動物の死体を食べる腐肉食だったと言われているようです。
この動物は記載された当初、上下さかさまに復元されていました。刺を竹馬のような感じで使って歩き、実際の足は上に突き出した「触手」とされていたそうです。しかも触手にはそれぞれ口があり消化管とつながっているとされ、カンブリア紀生物の奇怪なありさまの象徴のように言われていました。ハルキゲニアの名の由来もラテン語の「幻想的」からついたそうです。
その後、中国で完全が化石が見つかり、復元しなおしたところ、現在のような「ややまともな(?)」動物になりました。現生動物では、いわゆる「カギムシ(有爪動物)」の仲間との関連性が注目されています。
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2010年01月23日

オレノイデス

オレノイデス
Olenoides serratus
体長:数センチ
olenoides_2010_05.jpg
いわゆる、三葉虫の仲間です。
左側は頭のツノを突き出した防御姿勢。
主に海底を動き回り、殻の発達していない柔らかい動物や動物の死骸を食べていました。
三葉虫はカンブリア紀に最も多様化した動物だそうで、現在の海で言えば「魚」の位置を占めていたとも言われています。
「眼の誕生(アンドリューパーカー)」によると、カンブリア紀の始めというか先カンブリア紀の終わりに「眼」を最初に持った動物がこの三葉虫ではないかという事です。それによりその後の「食う食われる」という動物同士の関係が成立して、かくも多様な動物が生まれるに至った、という事だそうで、それが事実なら、動物の進化史上もっとも記念すべき動物の一つと言えるでしょう。

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2010年01月20日

ネクトカリス(旧復元)

ネクトカリス(旧復元)
Nectocaris pteryx
体長:2センチほど
(この記事と復元図は210年初頭に投稿されたものですが、その後の研究でネクトカリスは全く別の姿で復元されています→新復元図はこちら)
nectocaris_2010_07.jpg
頭は甲殻類っぽく(節足動物)、体は魚っぽい(脊索動物)、という不思議な動物。
化石標本は1体しか見つかっていません。
体の上下に広がったヒレを使い、水中をさかんにに泳ぎ回って獲物を捕まえ食べていた捕食動物だと言われています。
化石が少ないのは、海の中層を泳ぎ回って生活していたため、土砂に埋まりにくかったからだそうです。
ということはカンブリア紀には、化石に残らない多彩な「泳ぐ動物たち」が沢山いたのかもしれませんね。
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2010年01月16日

ディノミスクス

ディノミスクス
Dinomischus isolatus
体長:数センチ
dinomischus_2010_02.jpg
ガーベラの花のような可憐な動物。
棒状の軸で海底にささっていたようです。
化石は大変に希少なものだそうで、しかし、海底に固着して生活するという、化石に残りやすい生物であるにも関わらずこんなに化石が見つからない理由は謎だそうです。
ガーベラの花に相当する部分の中心にある穴が口で、ちょっと外れたところにあるのが肛門のようです。ということは、糞をまた吸い込んでしまう公算大ですね。まあ、消化吸収できなかった養分をもう一度取り込んで栄養にする、という二毛作効果もありそうですが。
現生動物との類縁もまだ分かっていないようです


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2010年01月12日

アミスクウィア

アミスクウィア
Amiskwia sagittiformis
体長:2センチほど
amiskwia_2010_06.jpg
一見して、現生のクリオネ風。
クリオネは貝殻を持たない肉食の貝の仲間(軟体動物)ですが、このアミスクウィアの場合、未だに、どこの誰なのか、分類上の定説は定まっていないようです。
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ベッツリコーラ

ベッツリコーラ
Vetulicola
体長:8センチほど
vetullicola_2010.jpg
中国:チェンジャン動物群から、ベッツリコーラという動物です。
前に掲載したシダズーンとともにベッツリコーラ門に分類される動物。
これも奇妙な動物ですね、見ていると思考が止まります。
シダズーンと同じように、体の前に開いた口から水ごと餌を取り込んでいたようです。体の両側に並んでいるのはエラ穴でしょうか。
体は上下に扁平で、体の上下に背びれ尻ビレっぽい突起が出ているので、シダズーンよりは泳ぎは上手だったかもしれません。

口先に、可愛い触手が二本ある状態で描かれている場合もありますが、どうも、それはちょっと古い復元で、現在は触手はない、とされているようです。

ベッツリコーリア、ベッツリコーラ、ウェツリコーラ、ウェツリコラなど読みもいくつかあって、ググりにくい動物。
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2010年01月10日

ヨホイア

ヨホイア
yohoia tenuis
体長:2〜3センチ
yohoia2010_01.jpg
一見して、エビのような節足動物です。
不思議なのは、エビでいうはさみの部分が4つ股になっているというところでしょう。
4つ股のはさみというのは、どういう用途だったのでしょう。汎用的にものを掴んだり、つかまったりするのには二股のほうが向いていそうです。何か、穴をあけるとか、柔らかいものをほじくるとか、そんな用途だったのかもしれませんね。
参考にした復元図の中には、左右に出ている脚が8本のものもあるのですが、「ワンダフルライフ」の挿絵にしたがって6本脚にしました。
お腹の下にずらりとならんだ遊泳用の脚をばたつかせて泳いでいたようです。
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シダズーン

シダズーン
Xidazoon stephanus
体長:10センチ程度
xidazoon_2010_02.jpg
バージェスとならんでカンブリア紀の生物の化石産地として有名な中国チェンジャン地方にいた動物。ちょっと愕然とするほど妙な形をしています。
おたまじゃくしに、ヤツメウナギが乗り移ったような...と形容すればよいか...。
体の前半は口やエラがあり、脊椎動物っぽいそうで、後半はというと、節構造があって節足動物っぽい...。もののけチックな独特の禍々しさがあります。

眼はなく、体の前部に開いた口から海水ごと餌を取り込んでいたのではないかと言われています。肛門はしっぽの先、体の最高端にひらいていたようです。

しっぽを振れば確かに泳げそうですが、魚の背ビレ、尻ビレにあたるものがないので、あまり上手には泳げそうにありませんね。海中をさっそうと泳ぎ回る、というより海底を半ば這うような感じで移動していたのでしょうか。
それとも、体内に何か浮力を確保する仕組みがあって、海中を漂うような感じになり、しっぽで方向を制御して移動していたのかもしれません。色々想像が膨らみます。
posted by センザキタツヤ at 14:43| Comment(0) | TrackBack(0) | チェンジャン動物群 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月09日

ウィアクシア

ウィアクシア
Wiwaxia corrugata
体長:数センチ
wiaxia_2010_05.jpg
なにやら、不思議な物体ですが、コレもカンブリア紀の代表的な動物です。
この裏側が足になっていて、海底をもぞもぞ動いていたようです。
色つきの復元図では、こげ茶色の、それこそ松ぼっくりのようなものとして描かれている場合が多いようです。が、しかし、調べてみると、この体を覆った鱗のようなもの表面の構造を見ると細かい溝が規則正しく並んでいるのだそうで、CDの裏側のように虹色に光っていたかもしれない、との事。
その説に乗っかって作画したのがこの復元図です。
なにやらゴージャスな動物になりました。
カンブリア紀のバージェスの海は、今でいう熱帯の浅瀬、ということはサンゴ礁のような状態だったようで、そういう「あっかるい海」を想定すると、そんなに唐突な感じもしない...?
分類的には、現生のウミケムシなどに近い多毛類ではないか、いやいや、そうではないのではないか、など、いまだ議論の真っ最中のようです。
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2010年01月04日

オパビニア

オパビニア
Opabinia regalis
体長:数センチ
opabinia_2010.jpg
アノマロカリスが、カンブリア生物のキングだとすれば、このオパビニアは間違いなくクイーンでしょう。
なんと言っても、この5つの眼が奇妙です。正直訳がわかりません。
第一印象は強烈ですが、よく考えてみれば現生のクモ類も眼は8つですから、5つ眼程度でビクビクすんなよ、とも言えます。
体の先端から、これまた妙なクダが伸び、先はマジックハンドよろしくモノがはさめるようになっています。一見、変な口に見えますが、実はこの器官は獲物をつかむだけで、口そのものは、頭の下側に別についているようです。
この動物の想像図が最初に学会で発表された時、会場は爆笑の渦に包まれたといいますが、そうでしょうね〜。まったく常識から遠くはずれた動物です。
体の様々な特徴から、アノマロカリスとは近縁だとされているようです。
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マーレラ

マーレラ
Marrella splendens
体長3センチほど
marrella2010_05.jpg
カンブリア紀の生物の研究は、カナダのバージェスという土地で見つかった通称「バージェスモンスター」と言われる化石群に端を発していますが、マーレラは、そこで一万点以上も発見されている節足動物です。
別名「レースガニ」とも呼ばれています。レースは布のレースで、体の左右に広がるエラの様子を表したもののようです。
雰囲気としては、やたらと足の多い蟹。こうしてアップでみると怪獣ですが、実際には2〜3センチですから、小エビほどの動物です。この足で海底を歩いたり、バタバタさせれば推進力にもなって海中を泳いでいたのではないでしょうか。また、レースのようなエラをひらひらさせればそれが推進力と浮力になったのかもしれません。
体前方に突き出したブラシ状の触覚で小さな餌を探して掻き集めて食べていたのだそうです。
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2010年01月03日

ピカイア

ピカイア
Pikaia gracilens
体長:数センチ
pikaia03.jpg
現生のナメクジウオに似た動物。
一時期は、人間も属する脊椎動物の祖先とされていました。その後、もっと古い時代の中国の地層から本命がが発見され、そちらに脊椎動物祖先の座は奪われてしまったようです。
とはいえ、カンブリア紀に他の動物群と同じように脊椎動物の原型が生まれた証拠のひとつであることは事実です。他のすべての動物と同じく、人間もカンブリア紀から生まれたんですね。
ナメクジウオはどちらかというと砂の中に潜っている動物ですが、このピカイアは遊泳性ということで、ひょっとしたら、ゆらゆら、にょろにょろと群れをなしていたのかもしれません。
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オットイア

オットイア
Ottoia prolifica
体長:数センチ〜20センチほど
ottoia_2010.jpg
イメージとしては、ふとっちょの肉食ミミズ(あくまでイメージ、ミミズとは関係のない動物です)。現生の動物にも近い仲間がいるエラヒキ動物に分類されています。
海底にU字型の穴を掘り、その中で暮らしていたそうです。
体の前端に「口」にあたる部分がありますが、これが裏側からめくれるようにして「びよーん」と伸び、巣穴のそばを通りがかった他の動物を食べていたようです。体の中に、巻貝のようなヒオリテスという動物が入っている化石が多数発見されています。
体の後端には、放射状にカギ状のものがついていてこれを、穴の壁にひっかけて体を支えていたようです。
また、後端には肛門があり、このお尻を巣穴から突き出して糞をしていたのではないかという事です。綺麗好きです、水洗ですね。

この仲間も何種類もいて、カンブリア紀の勝ち組のひとつのようですね。他の種も随時制作していきたいと思います。
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レアンコイリア

レアンコイリア
Leanchoilia superlata
体長:数センチ
leachoilia2010.jpg
節足動物、という事ですから、昆虫のような、エビカニのような生き物です。
体の様子は、ちょっとフナムシっぽいですね。

眼はなく、体の前方に伸びた計6本の触覚で、周りの情報を集めて活動していたようです。この触覚をゆらゆらさせながら、お腹の下に並んだ遊泳用の附属肢をひらひらさせて泳ぎ回っていたのでしょう。
図の下の姿勢が休息時、海底などにとどまっていた様子で、上の姿勢が遊泳時の様子。触覚を体の後ろにたなびかせています。
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アノマロカリス

アノマロカリス
Anomalocaris Canadensis
体長 最大1メートル
anomalocaris_CANAD_2010_02.jpg
カンブリア紀最大のスター生物といえばこのアノマロカリスです。
体の両側に突き出たオールのようなものを、波打つように動かして泳いでいたそうです。
特徴的なのは、頭から突き出した眼と、獲物を捕まえるための二本の腕です(大附属肢)。
カンブリア紀の動物は、ほとんどがせいぜい数ミリから数センチというのが相場ですが、アノマロカリスに限っては最大で1メートルにもなるものもいたそうです。

最初、二本の腕(大附属肢)だけが見つかり、これをエビのような甲殻類として「奇妙なエビ=アノマロカリス」としていたそうですが、その後、体の全体が残った化石が見つかり、このカンブリア紀最大最強の肉食動物の発見となったそう。
その際、別のクラゲのような生き物として発見されていた化石が、このアノマロカリスの「口」であった事が判明し、研究者をあっと驚かせたそうです。この口はかなり驚くべきメカニズムが隠されているとのことで、それについてはまたおいおい、「アノマロカリスの口」として復元図を掲載したいと思います。

アノマロカリスは、カンブリア紀の大成功生物だったらしく、沢山の種類があります。それもまた今後復元図を制作していきたいと考えています。
posted by センザキタツヤ at 18:29| Comment(0) | TrackBack(0) | バージェス頁岩動物群 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする