2011年07月11日

ヘルメティア

ヘルメティア
Helmetia expansa
体長:20センチほど

helmetia_02.jpg

バージェスの節足動物。割とおおぶりで20センチほど。
三葉虫に近縁の動物という事です。
全体的にはワラジムシ風の体で、鼻先に台形の大きな突起がついているのは、チェンジャンのクアマイアに似ています。
体の下にはブラシのような構造の遊泳用の脚が並んでいて、これをパタパタ動かして泳ぎつつ、浮遊する小さな餌を、なんらかの器官で濾過しながら食べていたのではないか、言われています。
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2011年05月24日

ディアニア

ディアニア
Diania cactiformis
体長:数センチ
diani_04.jpg
中国で最近発見された動物。姿がサボテンに似ているというので「歩くサボテン」というニックネームが付けられました。中国のカンブリア化石の有名産地、チェンジャンのある雲南省で見つかっています。
分類としては葉足類動物というそうで、この中には、カンブリア紀のスターさんであるところの、ハルキゲニアアユシュアイアが含まれます。現生動物ではカギムシが含まれるそうです。
ディアニアが注目される大きな理由は、柔らかい、芋虫のような脚を持っている葉足動物から、エビやカニ、昆虫のような節足動物が生まれてきた証拠かもしれない、という点。ハルキゲニアっぽい形の脚が硬化して、節構造が見られます。
ただ、これがサボテンに見えるか...どうか...というと、どうなんでしょう(笑)。
植物ならギリギリ、イワヒバにはみえるか...。
あと雰囲気だけなら、ウミグモ君に似ているかも。
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2011年04月24日

ハベリア

ハベリア
Habelia
体長:3センチ程度

habelia12.jpg

東北の震災の影響もあり、久々の更新になってしまいました。
バージェスの節足動物。装甲車系ですね。防御に徹しています。
体全体がイボで覆われているのが特徴です。目はないようです。
つくりながら、何かににてるな、これ、と思っていたんですが、オオゾウムシです。ゴツゴツの感じといい、ちょっとにています。
特に捕食器官があるようにも見えないので、海底をゴソゴソしながら、動物の死骸などを食べていたのでしょう。
体長3センチぐらいですから、ブローチかピアスにしたらなかなかよさそう。

本種で、カンブリアンカフェ登録、50種達成です!
今後も精進してまいります。
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2011年02月13日

クアマイア

クアマイア
Kuamaia
体長:4〜10センチ
kua_05.png
中国、チェンジャンの節足動物です。
三葉虫に近い動物とされているようです。
ワラジのように楕円形で平たい生き物で、体の前に、楕円形をした謎の突起が飛び出しています。
いまひとつ資料が少なくてこれでいいのかな〜という復元図です。バージェスにも近縁のヘルメティアという動物がいますが、それはまた後の機会に。
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2011年01月31日

オドントグリフス(2006年新復元)

オドントグリフス(2006年新復元)
Odontogriphus omalus
体長:数センチ〜12センチ
odont_03.jpg
鼻緒のとれた草履のような生物。以前に掲載した復元図は古い解釈のもので、コメントで指摘してくださった方もいたのに、ぐずぐずと改訂を怠っておりました。
以前は化石一個しかみつかっていない状態で、節構造らしきものもあったかもしれない、水中をうねうね泳ぐ動物とされていました。
しかし、2006年に大量の化石をもとに分析した結果、軟体動物の一種であることが分かったという事です。決め手は、口のまわりに生えた触手(?)を支える骨とされていた構造が、軟体動物に特有の「歯舌(しぜつ)」であることが判明した事です。これ、カタツムリなどの口にもありますね。岩の上などを這い回り、歯舌を使ってへばりついている藍藻類などをこそげ取って食べていたのではないかと言われています。
カタツムリにキャベツなどを与えると、意外なほど素早く大量に食べてしまいますが、この歯舌、「食べる器官」としてはなかりの優れものなのではないでしょうか。
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2011年01月22日

ミクロミトラ

ミクロミトラ
Micromitra Burgess
体長:数ミリ

micromitra_03.jpg

一見、これ、赤貝?という形ですが、貝とは関係のない腕足類という動物です。
現生ではシャミセンガイという干潟などに住む仲間などがいます。現生種では、殻の蝶番のところから肉茎と呼ばれる尻尾のようなものが出ていて、それを使って地面に潜ったり、岩などに固着したりしています。
ミクロミトラも、カイメン動物などに固着し、長い触手を伸ばして海中に漂う有機物の粒子を捕まえて食べていたようです。
腕足類は、今ではかなり地味な種族ですが、古生代に登場してかなり繁栄し、カンブリア紀にも沢山の化石が残されています。
posted by センザキタツヤ at 19:55| Comment(0) | TrackBack(0) | バージェス頁岩動物群 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月10日

バージェシア

バージェシア
Burgessia bella
体長:1センチ〜2センチ(殻の直径)
burgessia_11.jpg
平たいボタンのような動物。節足動物であることは間違いないものの、いまひとつ正体不明です。
体は、平たい円形、もしくは、パックマン的形状の殻で覆われていて、体の中には、左右に扇状広がって枝分かれした不思議な形の謎の器官が収まっています。この器官は、なんらかの消化器官ではないかと言われているようです。
この図の肢の形状とか数は、資料が少なく、かなりいい加減です。肢はいずれも二肢性で、歩行用の肢の他、体前半には細いムチ状の肢、後半ではフラップ状のエラ機能を持った肢が歩行用の肢とセットで生えています。
これらの肢で動き回って、海底の有機物などを食べていたという事なんですが、しかし、こんな特殊な形の消化器が必要な食べ物ってなんだったんでしょうか。
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2011年01月03日

カナディア

カナディア
Canadia spinosa
体長:2〜数センチ
canadia07.jpg
バージェス動物界の貴婦人登場!
ゴージャスな毛がふさふさの、これも多毛類です。背中側に鳥の羽のような扁平な剛毛で覆われ、おなか側の疣足からも細い毛の束が生えています。
これらの毛を使って海底を歩いたり、海底近くを浮遊するように泳いだりしたようです。
背中側の剛毛は、目眩ましや防御用の機能もあったのかもしれませんね。
実際に、こんな動物が目の前で動いていたら、うっとり見惚れてしまうに違いありません。

Twitter経由で、古生物を研究されている方から、スクイッドワームという、ゴカイの仲間の新種を教えていただきました。おそらく、まさしく、カナディアや、バージェスキータもこういう風に動いていたに違いありません。美しい生き物です。
ナショナルジオグラフィック→スクイッドワーム
動画!→泳ぐスクイッドワーム
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2010年12月25日

バージェソキータ

バージェソキータ
Burgessochaeta setigera
体長:数センチ
burgessochaeta_2010_2.jpg
環形動物の多毛類に分類されています。現生の動物ですと、ウミケムシなどがその仲間です。釣りエサにするゴカイも親戚です。
海底に潜って生活していたそうで、体の側面に束になって生えている毛で巣穴の中を移動していたと言われています。消化管の先がめくれるようにして吻になり、巣穴の中に身を隠したまま、それを伸ばして小さな有機物を食していたようです。
この毛を使って海中も泳げそうです。現生のウミケムシは、夜になると、これぐらいの長さの毛をえっちらおっちら、オールのように動かして泳いでいます。
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2010年12月12日

ハリコンドリテス

ハリコンドリテス
Halichondrites
体長:最大20センチほど
hali02.jpg
カップの形をしたカイメン動物。バージェスのカイメンの中では最大のものだそうです。
特徴としては「毛むくじゃら」で、全体を毛というか長い棘状のものが覆っています。
カップには小さな穴が無数にあって、そこに水が入り込み、カップの口から出て行きます。そのあいだに水に含まれた食べ物を捉えて吸収します。
カイメンを食べて生活する生き物もいたようなので、この棘は防御用なのでしょうか。あるいは、水流を制御するために何か役立っていたのかもしれませんね。
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2010年11月27日

ハイコウカリス

ハイコウカリス  
Haikoucaris ercaiensis 
体長:2センチ程度
haikoucaris02.jpg
中国、チェンジャン動物群の小さな節足動物です。
眼の大きな、ちょっとガチャピン似の顔と、どう使うのかよくイメージできない1対の大きなハサミが特徴。
体の下には、2肢型の肢がずらりと並んでいます。このうち、フラップ状のものを使って泳いでいたようです。
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2010年11月21日

サロトロケルクス

サロトロケルクス
Sarotorocercus oblita
体長:1センチ前後
satorocercus07.jpg
バージェスの節足動物です。
太い触覚と、ドカンとした大きな眼が印象的。何か、ロボットちっくなキャッチーさがありますね。
体の各体節の下から、筆の先のような脚が出ていてこれをバタバタさせて泳いだようです。こんな風に上下逆さまに泳いでいる姿で復元される事が多く、まあ、懐かしのシーモンキーっぽい泳ぎ、ということでしょう。
海底近くで生活していたのではなく、海の中層で活動していたと言われています。ということは、泥の中の餌を漁るというわけではないようです。取り立てて捕食用の器官をもっているわけでもないので、腐肉食なんでしょうか。もし、そうだとするとこの発達した眼がちょっと理屈に合わないような気もします。
カラーリングは、ホウネンエビを参考にしてみました。
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2010年11月14日

ワプティア

ワプティア
Waptia fieldensis
体長:数センチ
waptia_08.jpg
小エビのようなバージェス動物、甲殻類と言われています。
体の前半は、兜のような甲皮で覆われていて、前方にヤドカリっぽい感じの触覚と目が飛び出しています。
甲皮の下に前に4対、後ろに6対の肢が出ています。前の4対は歩くための肢で、後ろの6対はエラ兼遊泳用のものらしい。これらを使って、海底を歩いたり海中を泳ぎ回っていたようです。尻尾の先には遊泳中にバランスをとるためのフラップが1対ついています。
顎のような構造は見当たらないそうで、堆積物中の有機物を集めて食べていたのではないかと言われています。
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2010年11月07日

アノマロカリス類大集合

anomaro_g_04.jpg

カンブリアンモンスターの中から、アノマロカリスに近縁とされている動物を大集合させてみました。特徴としては、口の前方に突き出した二本の大附属肢と、胴の両側に並んだ鰭です。
こうしてみると、優れた遊泳能力、捕食動物としての攻撃力といった海洋生物としての性能高そうですよね。こういった仲間が今ではまったく跡形もなくなっているというのが感慨深いです。
スキル高くて適応していても、それだからといって生き残れるとは限らないというのが、動物界のキビシイところですね。
登場動物は下記です。

アノマロカリスラガニアアンプレクトベルアフルディアオパビニアケリグマケラパンブデルリオン
posted by センザキタツヤ at 20:55| Comment(0) | TrackBack(0) | カンブリアンモンスター大集合 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月31日

サンクタカリス

サンクタカリス
Sanctacaris
体長:10センチ程
sanctacaris_05.jpg
鋏角類に属するとされていますので、クモとかサソリのご先祖筋ですね。
丸くドーム状になった頭部の下から6対の肢が生えています。そのうち5対はトゲトゲのついた捕食用のもの。残りの1対にはトゲはなく、触覚のような役割なのでしょうか。胴は11の節に分かれていて、それぞれの節に1対のヒレのような形の肢がついています。これをパタパタさせながら海底近くを移動し、泥の中に潜む獲物を捉えて食べていたようです。
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2010年10月23日

フィエルディア

フィエルディア
Fieldia lanceolata
体長:数センチ
Fieldia02.jpg
バージェス頁岩のエラヒキムシ。とても稀な種類だそうです。
体は、前部と真ん中、後部の3つに分かれていて、真ん中の膨れた部分には、堆積物が詰まっていることが多いそうです。つまり、他のエラヒキムシと違って捕食性ではなく、堆積物をぐんぐん飲み込んで、それに含まれる有機物を栄養にしていたという事のようです。その為の特殊な消化器官がこの膨らみ部分ではないかとされています。
体の後半には、長めのトゲトゲが生えています。

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2010年10月17日

セルキルキア

セルキルキア
Selkirkia columbia
体長:数センチ
selkirkia.jpg
バージェス産のエラヒキムシの中でも、変り種です。体から分泌された物質がチューブのような「家」を作り出し、その中に収まっています。現生の動物だとケヤリムシのチューブのような感じなんでしょうか。
チューブの先端から吻を出して捕食し、チューブ後端は割れるようにして開いています。この形で、海底の砂に埋まって生活していたようです。
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2010年10月09日

ルイゼラ

ルイゼラ
Louisella pedunculara
体長:20数センチ
lousella_02.jpg
バージェス頁岩のエラヒキムシ類です。以前に掲載したオットイアのお仲間ですね。オットイアよりもかなりスレンダーで、長さはバージェスのエラヒキムシ中最大だそうです。
この図は吻を伸ばしきった状態です。上端が口になっていて、これが広がり、獲物を捉えて、にゅにゅにゅっと体の中に引込みます。体の側面に棘のような突起が2列にならんで生えていますが、これは、酸素交換の役に立っていたらしい(エラみたいな機能なんですかね)。体が大きくなったがためにこうした特殊な器官が必要になったのではないか、いわれているようです。
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2010年09月20日

ミクロディクティオン

ミクロディクティオン
Microdictyon sinicum
8センチ程度
MICRODICTYON.jpg
細長いイモムシ...以前に掲載したハルキゲニアに似た動物です。ハルキゲニアは細長い棘が背中に並んでいますが、ミクロディクティオンは丸い、ボタンのような骨片がが体側に並んでいます。アイシュアイアとハルキゲニアの中間に位置する動物、という説もあるようです。もともと学名がついた時には全身の化石が見つかっておらず、丸い骨片だけが発見され、独立した動物として記載されたそうです。その後、中国チェンジャンで全身の化石が発見され、このような姿が明らかになりました。

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2010年08月07日

パンブデルリオン

パンブデルリオン
Pambdelurion whittingtoni
体長:20センチ程度
pambdelurion_03.jpg
グリーンランドのシリウスパセットで発見された動物。ケリグマケラと共に、アノマロカリスに近縁だとされています。
目は無く、アノマロカリス風の大附属肢には長いヒゲを備えています。このヒゲから推察してプランクトン食だと言われているそうです。図ではわかりにくいですが、体の左右にある11対のヒレの下には、やはり11対の肢がついていました。泳いだり、海底を歩いたりしながら、泥の中の小さな生物をヒゲで集めて食べていた、という事なのでしょう。

しかし、アノマロカリス的な動物ではありますが、目がないというだけで、ぐっと親近感が「減り」ますね。モンスター気分満載です。
posted by センザキタツヤ at 18:10| Comment(2) | TrackBack(0) | シリウスパセット動物群 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする