2011年08月15日

ユンナノズーン

ユンナノズーン
Yunnanozoon lividum
体長:2〜4センチ
Yunnanozoon_lividum_02.jpg
中国チェンジャンの動物。ユンナノゾーンとも記されるようです。
化石はまとまって出土するらしく、群れで生活していたのかもしれないという事です。魚のような、そうでもないような、蠕虫と見るにはなんか背ビレがついているし、眼はあるという記述も見られますが、復元図は無いものばかり...この図でも眼は表現するのをやめました。
一時は、ニンゲンも含む脊椎動物に直結するような「脊索動物」に分類されていましたが、最新の説では、半索動物に格納されています。現生の動物では、海の泥の中で生活するギボシムシなどが近いそうです。
外見は、脊椎動物のご先祖と目されるミロクンミンギアにずいぶん似ていますね。

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2011年02月13日

クアマイア

クアマイア
Kuamaia
体長:4〜10センチ
kua_05.png
中国、チェンジャンの節足動物です。
三葉虫に近い動物とされているようです。
ワラジのように楕円形で平たい生き物で、体の前に、楕円形をした謎の突起が飛び出しています。
いまひとつ資料が少なくてこれでいいのかな〜という復元図です。バージェスにも近縁のヘルメティアという動物がいますが、それはまた後の機会に。
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2010年11月27日

ハイコウカリス

ハイコウカリス  
Haikoucaris ercaiensis 
体長:2センチ程度
haikoucaris02.jpg
中国、チェンジャン動物群の小さな節足動物です。
眼の大きな、ちょっとガチャピン似の顔と、どう使うのかよくイメージできない1対の大きなハサミが特徴。
体の下には、2肢型の肢がずらりと並んでいます。このうち、フラップ状のものを使って泳いでいたようです。
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2010年09月20日

ミクロディクティオン

ミクロディクティオン
Microdictyon sinicum
8センチ程度
MICRODICTYON.jpg
細長いイモムシ...以前に掲載したハルキゲニアに似た動物です。ハルキゲニアは細長い棘が背中に並んでいますが、ミクロディクティオンは丸い、ボタンのような骨片がが体側に並んでいます。アイシュアイアとハルキゲニアの中間に位置する動物、という説もあるようです。もともと学名がついた時には全身の化石が見つかっておらず、丸い骨片だけが発見され、独立した動物として記載されたそうです。その後、中国チェンジャンで全身の化石が発見され、このような姿が明らかになりました。

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2010年07月18日

アンプレクトベルア

アンプレクトベルア
Amplectobelua symbrachiata
体長:数センチ
amplectobelua_2010_04.jpg
手のひらサイズの可愛らしいアノマロカリス。
中国のチェンジャン地方で発見されました。
アノマロカリスというと「最大2メートルにもなるカンブリア紀最大最強生物」という印象が強烈ですが、本種は、たった数センチ、金魚ほどのサイズ。
幅広の体型と、尻尾から伸びた二本のアンテナが特徴です。

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2010年05月09日

ミロクンミンギア

ミロクンミンギア
Myllokunmingia fengjiaoa
体長:3センチ
mylokunmingia_2010_07.jpg
シラスウナギ風の動物。
現在知られている限り、最古の「魚類」とされています。
魚類とはいえ、メダカやカツオのような普通の魚ではなく、無顎類という原始的な魚。その名の通り、顎がありません。
現生動物では、蒲焼が有名なヤツメウナギ類がその仲間です。
この生物が発見される前までは、カンブリア紀の次の時代であるオルドビス紀で始めて魚類が登場したとされていました。

化石は1体しか見つかっていないそうで、詳しい体の作りなどは不明です。
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2010年05月05日

バンフィア

バンフィア
Banffia constricta
体長:数センチ
banffia_2010.jpg
チェンジャン動物群に属する、魚のような、そうでもないような微妙な形の動物です。
シダズーンや、ベッツリコーラとともに「ベッツリコーリア門」に分類される謎の多い動物です。
尻尾に見える部分の先っぽに肛門が開いていて、つまりこれは、尻尾ではなく「胴」なんですね。この胴を振ってオタマジャクシのように泳いでいたようです。
バンフィアは、バージェスからも見つかっているそうですが、バージェス産、チェンジャン産とも良好な化石が無く、細かい体の構造はいまだ謎です。

CGもう一枚。ベッツリコーリア三兄弟を並べて、なんだか楽しそうにさせてみました。
これはフィギアで欲しいセットですね(笑)。
Vetulli_3_2010_2.jpg

posted by センザキタツヤ at 22:41| Comment(0) | TrackBack(0) | チェンジャン動物群 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月12日

ベッツリコーラ

ベッツリコーラ
Vetulicola
体長:8センチほど
vetullicola_2010.jpg
中国:チェンジャン動物群から、ベッツリコーラという動物です。
前に掲載したシダズーンとともにベッツリコーラ門に分類される動物。
これも奇妙な動物ですね、見ていると思考が止まります。
シダズーンと同じように、体の前に開いた口から水ごと餌を取り込んでいたようです。体の両側に並んでいるのはエラ穴でしょうか。
体は上下に扁平で、体の上下に背びれ尻ビレっぽい突起が出ているので、シダズーンよりは泳ぎは上手だったかもしれません。

口先に、可愛い触手が二本ある状態で描かれている場合もありますが、どうも、それはちょっと古い復元で、現在は触手はない、とされているようです。

ベッツリコーリア、ベッツリコーラ、ウェツリコーラ、ウェツリコラなど読みもいくつかあって、ググりにくい動物。
posted by センザキタツヤ at 00:10| Comment(0) | TrackBack(0) | チェンジャン動物群 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月10日

シダズーン

シダズーン
Xidazoon stephanus
体長:10センチ程度
xidazoon_2010_02.jpg
バージェスとならんでカンブリア紀の生物の化石産地として有名な中国チェンジャン地方にいた動物。ちょっと愕然とするほど妙な形をしています。
おたまじゃくしに、ヤツメウナギが乗り移ったような...と形容すればよいか...。
体の前半は口やエラがあり、脊椎動物っぽいそうで、後半はというと、節構造があって節足動物っぽい...。もののけチックな独特の禍々しさがあります。

眼はなく、体の前部に開いた口から海水ごと餌を取り込んでいたのではないかと言われています。肛門はしっぽの先、体の最高端にひらいていたようです。

しっぽを振れば確かに泳げそうですが、魚の背ビレ、尻ビレにあたるものがないので、あまり上手には泳げそうにありませんね。海中をさっそうと泳ぎ回る、というより海底を半ば這うような感じで移動していたのでしょうか。
それとも、体内に何か浮力を確保する仕組みがあって、海中を漂うような感じになり、しっぽで方向を制御して移動していたのかもしれません。色々想像が膨らみます。
posted by センザキタツヤ at 14:43| Comment(0) | TrackBack(0) | チェンジャン動物群 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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