2010年06月06日

ネクトカリス(2010 新復元)

ネクトカリス
Nectocaris pteryx
体長:2センチほど
nect_new_2010_04.jpg
以前にも掲載したネクトカリス。(→旧復元図)
以前は「甲殻類の頭部に軟体動物の胴体が合体した摩訶不思議生物」とされていましたが、つい最近、大量の化石を調べた研究結果から、実は頭足類、つまりイカやタコ、オウムガイのような動物の原始的な姿であることがわかったそうです。
以前の復元図とはまた、ずいぶん違った姿になってしまいました。
サンプルが多くなり、研究が進むと意外に「まっとう」な姿になるんですね、少し夢がしぼみます。
眼の下から飛び出したロート状のものは、イカやタコにもある、水を吐き出してジェット推進するための器官だそうです。

ついでに新旧の復元を並べておきます。
旧復元図の最大の特徴であった「頭部の甲殻類様の殻」はどこ行ったんだ?という...。
nect_-old-new_2010.jpg
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2010年06月01日

チュゾイア

チュゾイア
Tuzoia
体長:2センチ弱
tuzoia_05.jpg
前回のイソクシスに近い動物。
殻をトゲトゲで武装しています。
突き出した眼や触覚もイソクシス同様だと思われますが、殻の化石しか見つかっていないため、実際に眼や触覚、肢がどんな風だったかは分かりません。

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2010年05月23日

イソクシス

イソクシス
isoxys
1〜3センチ
isoxys_2010_04.jpg
餃子のような形の殻に包まれた節足動物です。
ヤドカリのような眼が二つ突き出していて可愛らしい姿をしています。
やや短めの脚と毛の生えたオールのような脚が十数対生えていて、これを使って水中を泳いでいたようです。
バージェスからも発見されていますが、チェンジャンなど他の地域からも化石が見つかっています。

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2010年05月18日

メタルデテス

メタルデテス
Metaldetes
体長:数センチ
metaldetes_2010_03.jpg
コップのような形をした生物。古杯類と呼ばれています。
三葉虫や、腕足類とともに、数の上ではカンブリア紀の代表的な生物です。
現生の動物ではカイメンに近く、岩などに脚部を固定して生活していました。
コップの表面には、たくさんの穴があいています。そこから微生物などを含んだ海水を出し入れてして濾しとって食べていたそうです。
カイメンに近い、ということは、前回アップしたアイシュアイアの餌になっていたのかもしれません。

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2010年05月02日

オルスロザンクラス

オルスロザンクラス
Orthrozanclus reburrus
体長:数ミリ〜1センチ
Orthrozanclus_2010_6.jpg
四方八方に長い棘をめぐらした動物。
アップで見るとなかなかイカした怪獣ですが、実際には1センチ程度の小粒な動物です。
以前に掲載したウィアクシアとは、比較的近い関係にあり、オルスロザンクラスからウィアクシアが進化したか、同じ祖先から両者が進化した可能性があるそうです。
海底を這いながら有機物を食べていたそうです。
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2010年05月01日

カンセロリア

カンセロリア
Chancelloria eros
体長:数センチ〜最大10センチ
chancelloria_2010.jpg
細長いさつまいものような形の動物。
体の表面はウロコのような、たくさんの硬皮でおおわれて、それぞれの硬皮からは小さなトゲが生えています。
海底面で固着生活を送りながら、水中に漂う有機物を濾しとって栄養にしていたのではないかと言われています。
形や生活はカイメンと似ていますが、骨格の由来が異なることなどから別の動物とされているようです。
学名の表記は「チャンセロリア」の場合もあります。
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2010年04月18日

ハプロフレンティス

ハプロフレンティス
Haplophrentis carinatus
体長:数ミリ〜3センチ

haplophrentis_2010_02.jpg
巻貝のような殻と、やはり巻貝ちっくな「蓋」を備えた動物。海底で暮らしていたようです。この姿から、どうしても「巻貝?」と見えてしまいますが、実は軟体動物ですらないかもしれない、所属不明の動物です。
殻から飛び出した一対の細長いものは、触覚ではなく、体の移動や支持に使われる附属肢だそう。
オットイアのような肉食の蠕虫の格好の餌となっていたそうです。
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2010年03月20日

エルドニア

エルドニア
Eldonia ludwigi
体長(直径):最大20センチ程
Eldonia_03.jpg
一見してクラゲのような動物。
実際には、遊泳性のナマコに近い仲間だという説が有力です。
現生の動物にも、外套のようなヒレを使って海中を泳ぐユメナマコという深海棲のナマコがいますが、それらともまた体の体制が違っているようで、謎の深い生き物です。
また、泳ぐ、もしくは浮遊していたのではなく、海底で半分砂に埋まったような状態で暮らしていたのではないかという説もあります。
バージェス頁岩動物群の一員ですが、中国のチェンジャンにも生息していました。
多くは化石が複数集まって産するようで、夏の終りのミズクラゲのように群れて生活していたのかもしれません。
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2010年03月07日

アイシュアイア

アイシュアイア
Aysheaia pedunculata
体長:数センチ
Ayseala_2010_15.jpg
アユシュアイアとも表記されます。
見た目は、足の長いイモムシですね。数センチというサイズもアゲハチョウとかスズメガの幼虫を連想させる大きさです。
胴体も足も輪っかが繋がったような環状構造があります。足の先には、それぞれ二本の小さい爪。口の周りには触覚のような突起が突き出しています。
カイメンの仲間と一緒に化石化している事が多いので、カイメンを食べていたのではないか、という言われています。現生のカギムシと近いとされていて、分類的にも同じ仲間、有爪類に分類されています。
現生のカギムシは、口の両側にある突起からネバネバのゾル状のモノを吐き出し、獲物を絡め狩るという壮絶な「虫」です。一度現物をみてみたいと思っているのですが。
カギムシ画像が豊富なページ→口から粘液を飛ばし獲物を捕えるカギムシの動画
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2010年02月21日

ラガニア

ラガニア
Laggania cambria
体長:60センチ
LAGGANIA_2010_12.jpg
とぼけた姿のアノマロカリスの一種です。
ラッガニア、ラグガニアとも表記されるようです。
アノマロカリスの他の種では眼が体の左右に飛び出しているのに対して、本種では眼が体の上に乗っています。そのため、海中を泳ぎ回るというより海の底で生活を送っていたのではないか、とも言われているようです。
アノマロカリスの他の種には、尻尾として三対のヒレがついていますが、本種にはそれがなく、キャップ状で終わっています。
吻が突き出し、口もだいぶ前の方についるので、海底すれすれに泳ぎながら吻を砂の中につっこみ、中にいる獲物を掘り返して食べていたのかもしれませんね。
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2010年02月12日

オドントグリフス(旧復元)

オドントグリフス
Odontogriphus omalus
体長:数センチ
(これは、2006年以前の古い解釈の復元図です。新復元図はコチラで

0dontogriphus_2010_02.jpg
鼻緒のとれた草履のような生物。
化石はたった一つしか見つかっていないそうです。
扁平な体の下面前方にハート型の口があり、ひげが取り囲んでいます。
このひげを支える歯のような構造も見つかっていて、学名の由来は「歯の生えた謎」だそうです。なかなか詩的です。
体は節構造になっていて、上下にくねくねさせながら海中を泳いでいたと言われています。
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2010年02月07日

エクマトクリヌス

エクマトクリヌス
Echmatocrinus brachiatus
体長:数センチ
echmatocrinus_2010.jpg
原始的なウミユリの仲間です。
棘皮動物(きょくひどうぶつ)ですから、ヒトデとか、ウニなどにも近い動物。
岩や他の動物の固い殻などに固着していました。
最古のウミユリとされているそうで、腕のつくりや幹(?)の表面など原始的な特長が見て取れるとのこと。
現生ウミユリの腕は細かく枝分かれしていたり、獲物を捕まえる構造が発達していますが、このエクマトクリヌスの場合、腕もずんぐりしているし、果たしてうまく餌を捕らえることができたのかすこし心配になります。
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2010年01月30日

オダライア

オダライア
Odaraia alata
体長:数センチ
odaraia2010.jpg
体のほとんどをチューブのような殻が覆っている奇妙な甲殻類。
この図のように上下さかさまに泳いでいたということです。ボンっと飛び出した眼といい、珍妙でとぼけた動物です。
しっぽも変わっています。左右と垂直に突き出して、ゼロ戦、というか、スペースシャトル型動物。こういう尾を持つものは現生の動物にはいません。
食べていたのは小さな浮遊生物と言う事なのですが、このチューブは餌を集めるための機能が何かあったのでしょうか。
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2010年01月24日

ハルキゲニア

ハルキゲニア
Hallucigenia sparsa
体長:5ミリ〜3センチほど
hallucigenia_2010_02.jpg
アノマロカリスやオパビニアと並んで、カンブリア紀の奇妙きてれつ生物のひとつとして名高い動物。
細長いソーセージのような体で、下側に細い足が7対突き出して、それぞれの足の先には小さなカギ爪がついています。体の上側には長い棘が突き出して体を防御しています。動物の死体を食べる腐肉食だったと言われているようです。
この動物は記載された当初、上下さかさまに復元されていました。刺を竹馬のような感じで使って歩き、実際の足は上に突き出した「触手」とされていたそうです。しかも触手にはそれぞれ口があり消化管とつながっているとされ、カンブリア紀生物の奇怪なありさまの象徴のように言われていました。ハルキゲニアの名の由来もラテン語の「幻想的」からついたそうです。
その後、中国で完全が化石が見つかり、復元しなおしたところ、現在のような「ややまともな(?)」動物になりました。現生動物では、いわゆる「カギムシ(有爪動物)」の仲間との関連性が注目されています。
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2010年01月23日

オレノイデス

オレノイデス
Olenoides serratus
体長:数センチ
olenoides_2010_05.jpg
いわゆる、三葉虫の仲間です。
左側は頭のツノを突き出した防御姿勢。
主に海底を動き回り、殻の発達していない柔らかい動物や動物の死骸を食べていました。
三葉虫はカンブリア紀に最も多様化した動物だそうで、現在の海で言えば「魚」の位置を占めていたとも言われています。
「眼の誕生(アンドリューパーカー)」によると、カンブリア紀の始めというか先カンブリア紀の終わりに「眼」を最初に持った動物がこの三葉虫ではないかという事です。それによりその後の「食う食われる」という動物同士の関係が成立して、かくも多様な動物が生まれるに至った、という事だそうで、それが事実なら、動物の進化史上もっとも記念すべき動物の一つと言えるでしょう。

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2010年01月20日

ネクトカリス(旧復元)

ネクトカリス(旧復元)
Nectocaris pteryx
体長:2センチほど
(この記事と復元図は210年初頭に投稿されたものですが、その後の研究でネクトカリスは全く別の姿で復元されています→新復元図はこちら)
nectocaris_2010_07.jpg
頭は甲殻類っぽく(節足動物)、体は魚っぽい(脊索動物)、という不思議な動物。
化石標本は1体しか見つかっていません。
体の上下に広がったヒレを使い、水中をさかんにに泳ぎ回って獲物を捕まえ食べていた捕食動物だと言われています。
化石が少ないのは、海の中層を泳ぎ回って生活していたため、土砂に埋まりにくかったからだそうです。
ということはカンブリア紀には、化石に残らない多彩な「泳ぐ動物たち」が沢山いたのかもしれませんね。
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2010年01月16日

ディノミスクス

ディノミスクス
Dinomischus isolatus
体長:数センチ
dinomischus_2010_02.jpg
ガーベラの花のような可憐な動物。
棒状の軸で海底にささっていたようです。
化石は大変に希少なものだそうで、しかし、海底に固着して生活するという、化石に残りやすい生物であるにも関わらずこんなに化石が見つからない理由は謎だそうです。
ガーベラの花に相当する部分の中心にある穴が口で、ちょっと外れたところにあるのが肛門のようです。ということは、糞をまた吸い込んでしまう公算大ですね。まあ、消化吸収できなかった養分をもう一度取り込んで栄養にする、という二毛作効果もありそうですが。
現生動物との類縁もまだ分かっていないようです


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2010年01月12日

アミスクウィア

アミスクウィア
Amiskwia sagittiformis
体長:2センチほど
amiskwia_2010_06.jpg
一見して、現生のクリオネ風。
クリオネは貝殻を持たない肉食の貝の仲間(軟体動物)ですが、このアミスクウィアの場合、未だに、どこの誰なのか、分類上の定説は定まっていないようです。
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2010年01月10日

ヨホイア

ヨホイア
yohoia tenuis
体長:2〜3センチ
yohoia2010_01.jpg
一見して、エビのような節足動物です。
不思議なのは、エビでいうはさみの部分が4つ股になっているというところでしょう。
4つ股のはさみというのは、どういう用途だったのでしょう。汎用的にものを掴んだり、つかまったりするのには二股のほうが向いていそうです。何か、穴をあけるとか、柔らかいものをほじくるとか、そんな用途だったのかもしれませんね。
参考にした復元図の中には、左右に出ている脚が8本のものもあるのですが、「ワンダフルライフ」の挿絵にしたがって6本脚にしました。
お腹の下にずらりとならんだ遊泳用の脚をばたつかせて泳いでいたようです。
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2010年01月09日

ウィアクシア

ウィアクシア
Wiwaxia corrugata
体長:数センチ
wiaxia_2010_05.jpg
なにやら、不思議な物体ですが、コレもカンブリア紀の代表的な動物です。
この裏側が足になっていて、海底をもぞもぞ動いていたようです。
色つきの復元図では、こげ茶色の、それこそ松ぼっくりのようなものとして描かれている場合が多いようです。が、しかし、調べてみると、この体を覆った鱗のようなもの表面の構造を見ると細かい溝が規則正しく並んでいるのだそうで、CDの裏側のように虹色に光っていたかもしれない、との事。
その説に乗っかって作画したのがこの復元図です。
なにやらゴージャスな動物になりました。
カンブリア紀のバージェスの海は、今でいう熱帯の浅瀬、ということはサンゴ礁のような状態だったようで、そういう「あっかるい海」を想定すると、そんなに唐突な感じもしない...?
分類的には、現生のウミケムシなどに近い多毛類ではないか、いやいや、そうではないのではないか、など、いまだ議論の真っ最中のようです。
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2010年01月04日

オパビニア

オパビニア
Opabinia regalis
体長:数センチ
opabinia_2010.jpg
アノマロカリスが、カンブリア生物のキングだとすれば、このオパビニアは間違いなくクイーンでしょう。
なんと言っても、この5つの眼が奇妙です。正直訳がわかりません。
第一印象は強烈ですが、よく考えてみれば現生のクモ類も眼は8つですから、5つ眼程度でビクビクすんなよ、とも言えます。
体の先端から、これまた妙なクダが伸び、先はマジックハンドよろしくモノがはさめるようになっています。一見、変な口に見えますが、実はこの器官は獲物をつかむだけで、口そのものは、頭の下側に別についているようです。
この動物の想像図が最初に学会で発表された時、会場は爆笑の渦に包まれたといいますが、そうでしょうね〜。まったく常識から遠くはずれた動物です。
体の様々な特徴から、アノマロカリスとは近縁だとされているようです。
posted by センザキタツヤ at 22:55| Comment(2) | TrackBack(0) | バージェス頁岩動物群 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

マーレラ

マーレラ
Marrella splendens
体長3センチほど
marrella2010_05.jpg
カンブリア紀の生物の研究は、カナダのバージェスという土地で見つかった通称「バージェスモンスター」と言われる化石群に端を発していますが、マーレラは、そこで一万点以上も発見されている節足動物です。
別名「レースガニ」とも呼ばれています。レースは布のレースで、体の左右に広がるエラの様子を表したもののようです。
雰囲気としては、やたらと足の多い蟹。こうしてアップでみると怪獣ですが、実際には2〜3センチですから、小エビほどの動物です。この足で海底を歩いたり、バタバタさせれば推進力にもなって海中を泳いでいたのではないでしょうか。また、レースのようなエラをひらひらさせればそれが推進力と浮力になったのかもしれません。
体前方に突き出したブラシ状の触覚で小さな餌を探して掻き集めて食べていたのだそうです。
posted by センザキタツヤ at 00:46| Comment(0) | TrackBack(0) | バージェス頁岩動物群 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月03日

ピカイア

ピカイア
Pikaia gracilens
体長:数センチ
pikaia03.jpg
現生のナメクジウオに似た動物。
一時期は、人間も属する脊椎動物の祖先とされていました。その後、もっと古い時代の中国の地層から本命がが発見され、そちらに脊椎動物祖先の座は奪われてしまったようです。
とはいえ、カンブリア紀に他の動物群と同じように脊椎動物の原型が生まれた証拠のひとつであることは事実です。他のすべての動物と同じく、人間もカンブリア紀から生まれたんですね。
ナメクジウオはどちらかというと砂の中に潜っている動物ですが、このピカイアは遊泳性ということで、ひょっとしたら、ゆらゆら、にょろにょろと群れをなしていたのかもしれません。
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オットイア

オットイア
Ottoia prolifica
体長:数センチ〜20センチほど
ottoia_2010.jpg
イメージとしては、ふとっちょの肉食ミミズ(あくまでイメージ、ミミズとは関係のない動物です)。現生の動物にも近い仲間がいるエラヒキ動物に分類されています。
海底にU字型の穴を掘り、その中で暮らしていたそうです。
体の前端に「口」にあたる部分がありますが、これが裏側からめくれるようにして「びよーん」と伸び、巣穴のそばを通りがかった他の動物を食べていたようです。体の中に、巻貝のようなヒオリテスという動物が入っている化石が多数発見されています。
体の後端には、放射状にカギ状のものがついていてこれを、穴の壁にひっかけて体を支えていたようです。
また、後端には肛門があり、このお尻を巣穴から突き出して糞をしていたのではないかという事です。綺麗好きです、水洗ですね。

この仲間も何種類もいて、カンブリア紀の勝ち組のひとつのようですね。他の種も随時制作していきたいと思います。
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レアンコイリア

レアンコイリア
Leanchoilia superlata
体長:数センチ
leachoilia2010.jpg
節足動物、という事ですから、昆虫のような、エビカニのような生き物です。
体の様子は、ちょっとフナムシっぽいですね。

眼はなく、体の前方に伸びた計6本の触覚で、周りの情報を集めて活動していたようです。この触覚をゆらゆらさせながら、お腹の下に並んだ遊泳用の附属肢をひらひらさせて泳ぎ回っていたのでしょう。
図の下の姿勢が休息時、海底などにとどまっていた様子で、上の姿勢が遊泳時の様子。触覚を体の後ろにたなびかせています。
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アノマロカリス

アノマロカリス
Anomalocaris Canadensis
体長 最大1メートル
anomalocaris_CANAD_2010_02.jpg
カンブリア紀最大のスター生物といえばこのアノマロカリスです。
体の両側に突き出たオールのようなものを、波打つように動かして泳いでいたそうです。
特徴的なのは、頭から突き出した眼と、獲物を捕まえるための二本の腕です(大附属肢)。
カンブリア紀の動物は、ほとんどがせいぜい数ミリから数センチというのが相場ですが、アノマロカリスに限っては最大で1メートルにもなるものもいたそうです。

最初、二本の腕(大附属肢)だけが見つかり、これをエビのような甲殻類として「奇妙なエビ=アノマロカリス」としていたそうですが、その後、体の全体が残った化石が見つかり、このカンブリア紀最大最強の肉食動物の発見となったそう。
その際、別のクラゲのような生き物として発見されていた化石が、このアノマロカリスの「口」であった事が判明し、研究者をあっと驚かせたそうです。この口はかなり驚くべきメカニズムが隠されているとのことで、それについてはまたおいおい、「アノマロカリスの口」として復元図を掲載したいと思います。

アノマロカリスは、カンブリア紀の大成功生物だったらしく、沢山の種類があります。それもまた今後復元図を制作していきたいと考えています。
posted by センザキタツヤ at 18:29| Comment(0) | TrackBack(0) | バージェス頁岩動物群 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする