2017年02月25日

アノマロカリス遊泳+攻撃

バージェスの帝王、アノマロカリスの遊泳アニメです。体側の複数のヒレをどう使っていたのか…。このアニメでは、ムカデが歩く時のように、一枚一枚のヒレを順番に動かしているのですが、ひょっとして、複数のヒレを一体として、一枚の布のように動かしていたのかも。ちょうど、エイが泳ぐ時のような感じで…そのように再現しているアニメもよく見かけます。



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ハルキゲニア歩行

バージェスの代表的なカギムシ類、ハルキゲニアの歩行の様子(想像図)。現生カギムシ含め、現生動物では、似たものがいないので、まったくの想像です。腐肉食ということなので、移動しながら探索行動的な動きを加えてみましたが…。はたして…。



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2016年07月18日

カンブリアンモンスター、動き出しました!

またまた本当に久しぶりの更新になってしまいました。
この間、何をやっていたかともうしますと、我がモンスターたちを動かしておりました。ダイジェスト版ご覧ください!



→YouTubeで見る。

ロングバージョンは、お子様向けの映像コンテンツとして、下記イベントにて、上映します!
ぜひ、お出かけください!

「生命40億年の旅〜おおむかしの生き物展〜」




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2015年01月02日

シファッソークタム

シファッソークタム
Siphusauctum
体長:20センチ

siphusauctum_03.png

シファッソークタムは、「チューリップ・クリーチャー」の異名を持つ、バージェスの正体不明動物です。
その異名が示すように、一本の茎のような構造の上に、六角形の紙風船のようなものが乗っかっていて、チューリップの花のようです。

この「花」の部分は皮を剥いたミカンの実のような構造になっていて、ミカンの実の房一つ一つの下部には穴があいています。この穴が実は「口」なのだそうです。この口から海水を吸い込んで体の中で濾過し、有機物をこして栄養にしていたようです。
では肛門は?というと、チューリップの花のてっぺんに開いた一つの穴…6個の口から食べて、一個の肛門から出す、という驚異のシステムです。

未だに近縁の動物が見つかっておらず、現存するどの分類群にも収納不能、というまさに、カンブリアンな動物です。

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2015年01月01日

ネレオカリス

ネレオカリス
Nereocaris
体長:1センチ

nereacaris_2.png
ネレオカリスは、バージェスで発見された1センチほどの動物です。
体の前部外側を覆う固い殻、そして、たくさんある脚には20以上もの節構造が見られるということで、「殻」と「脚の節構造」とくれば、これは甲殻類の特徴だ、というわけで、もっとも初期の甲殻類とされています。

脚、といっても殻のなかにすっかり収まっているのでこれを使って歩くのはムリでしょう。もっぱらシャカシャカ動かして遊泳していたようです。
頭部からは、柄のようなものについて飛び出した目と、不思議な一本だけの触覚のようなものがあります。真ん中から飛び出した1本の触覚…左右対称に慣れたニンゲンにとっては、なんか、ちょっと、ポカンとした気持ちになります。

ネレオカリスの長いしっぽを短くして甲殻に収納すると、あの動物に似ています。やはり原始的な甲殻類、チュゾイアです。これも歩くのはムリな体型。甲殻類の初期はもっぱら泳ぐ生き物だったようです。

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2014年05月20日

ハーペトガスター

ハーペトガスター
Herpetogaster collinsi
体長:数センチ(触手と柄を含まず)

バージェスの謎の動物。
芋虫状の体から、木の枝を思わせる触手のようなものが飛び出している…、までは、まだ「コレ、どっかにいそう」な生き物なのですが、なぜか、体の途中から円柱状の「柄」のようなものが飛び出していて、これを使って、地面や他の海面動物などに、「係留」されていたようなのです。
この体なら十分這いまわったり、砂にもぐったりも出来そうなんですが、なぜか体を固定しています。そのあたりの、中途な感じが、なんともカンブリアンですね。

学名の「herpeto」は「這いまわる」で、「gaster」は「胃」。その名のとおり、芋虫状の部分の中身は殆ど胃でしめられているんだそうです。名前は「這いまわる胃」といいつつ、実は這ってなくて、係留じゃん、というあたりちょっと納得いきませんが。
ちなみに、小種名collinisiは、バージェス頁岩研究の父、コリンズ博士に捧げられたものだそう。
herpetorogaster_03.png

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2013年04月20日

アグノストゥス

アグノストゥス
Agnostus
体長:1センチほど

agnotusu.png

アノマロカリスなどに隠れてあまりカンブリア生物という感じがしない三葉虫の仲間ですが、実際にはカンブリア紀を代表する生物です。
で、三葉虫を何かみつくろおうと思って調べ、原始的な三葉虫の仲間ということでこの生物に標的を定めてみたのですが...。
情報を集めたところ、最近の研究ではこれ、三葉虫とは別の系統の甲殻類ではないか、という説が有力のようです。エビやカニの仲間に近いのでは?ということなのです。
体を見ると、真ん中とと左右、3つの「葉」でできているので三葉虫ぽいのですが、付属脚の特徴から別系統なんじゃないか、ということらしい。

この図は、脚はかなりいい加減です。左下はぱくっと体を閉じた防御姿勢です。
こやつに限らず、カンブリア紀の動物は眼がない輩も多いですね、眼はオプションという事だったのかな、動物の初期は。
大きさといい、形といい、アクセサリーにしたいいきものです。ボタンもいいな。
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2012年11月25日

ブランキオカリス

ブランキオカリス
Branchiocaris
体長:7センチほど

branchiocaris_05.jpg

久々に新しい生き物を追加。バージェスの原始的な節足動物です。
体長は大きなものでは10センチぐらいあるようで、バージェスモンスターとしては大きなほうですね。体の形はカブトエビとかホウネンエビなんかに似ています。二枚貝のような殻が体を覆っていて、その中に格納された沢山のフラップ状の肢をパタパタしながら泳いでいたようです。眼は無く、海底の固着性の動物とか動物の死骸などを探して餌にしていたといわれています。
体の前方に一対の触覚のようなものと、もう一対、カギ爪のような感じのものが飛び出しています。これはそのうちハサミに進化しそうなブツですね。体の後ろはというと、節構造のあるしっぽのようなものがあり、その先端は二股の爪のような突起がついています。この爪で海底を掘り返して食べ物をさがしていたのでしょうか。
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2012年10月27日

新江ノ島水族館「命は海からやってきた〜化石になった生物たち〜」

 
10月31日まで、新江ノ島水族館で企画展「命は海からやってきた〜化石になった生物たち〜」が開催されています。その展示の一部に、バージェスモンスターの復元CGを提供しました。
もう、会期も終わりに近いので、展示されたCGを公開いたします!

エルドニア
Eldonia_enosui_s.jpg

オドントグリフス
odont_enosui_s.jpg

ピカイア
pikaia_enosui_s.jpg

チュゾイア
tuzoia_enosui_s.jpg

ワプティア
waptia_enosui_s.jpg

展示の様子。CGと現生動物の近い仲間であろう生体とがセットで展示されています。
2012-10-01 12.23.06_b.jpg

なかなか基調な体験でした。水族館の企画担当Kさん、ありがとうございました!
 
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2012年08月09日

新江ノ島水族館で展示されます!

神奈川県、クラゲ展示で有名な「新江ノ島水族館」で9月から始まる企画展「命は海からやってきた-化石になった生物たち」に、カンブリア紀生物のCGイラストレーションを数点、提供することになりました。
カンブリアン・カフェから、初のリアル界進出でございます!
パネルにして近縁の現生生物とペアで展示されるようです。楽しみです。
生体とからんで展示という事なので、色々レンズを変えたりライティングをいじったりしてレンダリングしなおし中です。
夏休み後、ゆったり水族館でも...という方、ぜひ新江ノ島水族館でお楽しみいただければな〜と思います。

新江の島水族館情報コーナー

展示用復元図、チョイ出し!エルドニア。
Eldonia-_enosui_s.jpg
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2012年04月29日

サウマプティロン

サウマプティロン
Thaumaptilon
体長:20センチほど

thaymaptilon_06.jpg

葉っぱのような形をした動物。現生のウミエラ類に近いとされています。
カンブリア紀の直前に姿を現し、姿を消したエディアカラ動物の一派にもよく似た動物があり、エディアカラとカンブリアをつなぐ存在である可能性が高いという事です。
葉っぱ状の体には沢山の「個虫」がついていて、海中の有機物を取り込んで生活していたようです。
もし、この動物がウミエラに直系として、さらにエディアカラ動物の子孫だとすると、現生ウミエラ、すごいですね。「動物という生き方」がまさに始まったエディアカラから現在まで、同じ体制で粛々と生きていた事になります。
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2012年03月29日

タカッカヴィア

タカッカヴィア
Takakkawia lineata
体長:4センチほど
takakkawia_08.png

ちょっとモダンな形をしたバージェスのカイメン動物です。
ヒレ状の板が、骨格を軸にして放射状に並んでいます。
骨格の内部は空洞になっていて、ヒレ状の板とつながった螺旋にねじれたリボンのような構造があるそうです。
筒状のカイメンは、有機物が含まれた水を筒の表面から取り込み、上部の開口から外に配水しているそうですが、タカッカヴィアの特殊なヒレや螺旋リボンは、この水の流れの効率アップをねらった制御システムだったのかもかもしれませんね。
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2012年03月20日

ハゼリア

ハゼリア
Hazelia
体長:数センチ〜10センチ

hazelia_06.png

バージェスのカイメン動物。
カップ型をしたカイメンですが、同属の中で色々バリエーションがあるらしく、9種ほど記載されているそうです。
図の左は、枝分かれするハゼリア・デリカチュラ-H delicatula、右はビールグラスのようなハゼリア・コンフェルタ-H confertaです。

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2012年03月03日

ヴァウヒア

ヴァウヒア
Vauxia gracilenta
体長:3センチ程

vauxia_06.png

柱サボテンのような形をしたバージェスのカイメン動物です。植物に例えると、多肉植物のミルクブッシュなんかにも似ていますね。
化石はたくさん見つかるそうで、数百個体を超えるとか。小さくて地味な動物ですが、こういうコたちがバージェスの海中景観のベースを作っていたのでなないでしょうか。
骨格を形作る繊維どうしが癒着していて、バージェスの他のカイメンよりも丈夫にできていることが、良好な化石が多く残っている理由だそうです。

カンブリアンカフェ、今後しばらくは、固着生活のカイメンや碗足類に力をいれる所存です。
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2011年07月11日

ヘルメティア

ヘルメティア
Helmetia expansa
体長:20センチほど

helmetia_02.jpg

バージェスの節足動物。割とおおぶりで20センチほど。
三葉虫に近縁の動物という事です。
全体的にはワラジムシ風の体で、鼻先に台形の大きな突起がついているのは、チェンジャンのクアマイアに似ています。
体の下にはブラシのような構造の遊泳用の脚が並んでいて、これをパタパタ動かして泳ぎつつ、浮遊する小さな餌を、なんらかの器官で濾過しながら食べていたのではないか、言われています。
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2011年04月24日

ハベリア

ハベリア
Habelia
体長:3センチ程度

habelia12.jpg

東北の震災の影響もあり、久々の更新になってしまいました。
バージェスの節足動物。装甲車系ですね。防御に徹しています。
体全体がイボで覆われているのが特徴です。目はないようです。
つくりながら、何かににてるな、これ、と思っていたんですが、オオゾウムシです。ゴツゴツの感じといい、ちょっとにています。
特に捕食器官があるようにも見えないので、海底をゴソゴソしながら、動物の死骸などを食べていたのでしょう。
体長3センチぐらいですから、ブローチかピアスにしたらなかなかよさそう。

本種で、カンブリアンカフェ登録、50種達成です!
今後も精進してまいります。
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2011年01月31日

オドントグリフス(2006年新復元)

オドントグリフス(2006年新復元)
Odontogriphus omalus
体長:数センチ〜12センチ
odont_03.jpg
鼻緒のとれた草履のような生物。以前に掲載した復元図は古い解釈のもので、コメントで指摘してくださった方もいたのに、ぐずぐずと改訂を怠っておりました。
以前は化石一個しかみつかっていない状態で、節構造らしきものもあったかもしれない、水中をうねうね泳ぐ動物とされていました。
しかし、2006年に大量の化石をもとに分析した結果、軟体動物の一種であることが分かったという事です。決め手は、口のまわりに生えた触手(?)を支える骨とされていた構造が、軟体動物に特有の「歯舌(しぜつ)」であることが判明した事です。これ、カタツムリなどの口にもありますね。岩の上などを這い回り、歯舌を使ってへばりついている藍藻類などをこそげ取って食べていたのではないかと言われています。
カタツムリにキャベツなどを与えると、意外なほど素早く大量に食べてしまいますが、この歯舌、「食べる器官」としてはなかりの優れものなのではないでしょうか。
posted by センザキタツヤ at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | バージェス頁岩動物群 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月22日

ミクロミトラ

ミクロミトラ
Micromitra Burgess
体長:数ミリ

micromitra_03.jpg

一見、これ、赤貝?という形ですが、貝とは関係のない腕足類という動物です。
現生ではシャミセンガイという干潟などに住む仲間などがいます。現生種では、殻の蝶番のところから肉茎と呼ばれる尻尾のようなものが出ていて、それを使って地面に潜ったり、岩などに固着したりしています。
ミクロミトラも、カイメン動物などに固着し、長い触手を伸ばして海中に漂う有機物の粒子を捕まえて食べていたようです。
腕足類は、今ではかなり地味な種族ですが、古生代に登場してかなり繁栄し、カンブリア紀にも沢山の化石が残されています。
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2011年01月10日

バージェシア

バージェシア
Burgessia bella
体長:1センチ〜2センチ(殻の直径)
burgessia_11.jpg
平たいボタンのような動物。節足動物であることは間違いないものの、いまひとつ正体不明です。
体は、平たい円形、もしくは、パックマン的形状の殻で覆われていて、体の中には、左右に扇状広がって枝分かれした不思議な形の謎の器官が収まっています。この器官は、なんらかの消化器官ではないかと言われているようです。
この図の肢の形状とか数は、資料が少なく、かなりいい加減です。肢はいずれも二肢性で、歩行用の肢の他、体前半には細いムチ状の肢、後半ではフラップ状のエラ機能を持った肢が歩行用の肢とセットで生えています。
これらの肢で動き回って、海底の有機物などを食べていたという事なんですが、しかし、こんな特殊な形の消化器が必要な食べ物ってなんだったんでしょうか。
posted by センザキタツヤ at 23:09| Comment(0) | TrackBack(0) | バージェス頁岩動物群 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月03日

カナディア

カナディア
Canadia spinosa
体長:2〜数センチ
canadia07.jpg
バージェス動物界の貴婦人登場!
ゴージャスな毛がふさふさの、これも多毛類です。背中側に鳥の羽のような扁平な剛毛で覆われ、おなか側の疣足からも細い毛の束が生えています。
これらの毛を使って海底を歩いたり、海底近くを浮遊するように泳いだりしたようです。
背中側の剛毛は、目眩ましや防御用の機能もあったのかもしれませんね。
実際に、こんな動物が目の前で動いていたら、うっとり見惚れてしまうに違いありません。

Twitter経由で、古生物を研究されている方から、スクイッドワームという、ゴカイの仲間の新種を教えていただきました。おそらく、まさしく、カナディアや、バージェスキータもこういう風に動いていたに違いありません。美しい生き物です。
ナショナルジオグラフィック→スクイッドワーム
動画!→泳ぐスクイッドワーム
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2010年12月25日

バージェソキータ

バージェソキータ
Burgessochaeta setigera
体長:数センチ
burgessochaeta_2010_2.jpg
環形動物の多毛類に分類されています。現生の動物ですと、ウミケムシなどがその仲間です。釣りエサにするゴカイも親戚です。
海底に潜って生活していたそうで、体の側面に束になって生えている毛で巣穴の中を移動していたと言われています。消化管の先がめくれるようにして吻になり、巣穴の中に身を隠したまま、それを伸ばして小さな有機物を食していたようです。
この毛を使って海中も泳げそうです。現生のウミケムシは、夜になると、これぐらいの長さの毛をえっちらおっちら、オールのように動かして泳いでいます。
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2010年12月12日

ハリコンドリテス

ハリコンドリテス
Halichondrites
体長:最大20センチほど
hali02.jpg
カップの形をしたカイメン動物。バージェスのカイメンの中では最大のものだそうです。
特徴としては「毛むくじゃら」で、全体を毛というか長い棘状のものが覆っています。
カップには小さな穴が無数にあって、そこに水が入り込み、カップの口から出て行きます。そのあいだに水に含まれた食べ物を捉えて吸収します。
カイメンを食べて生活する生き物もいたようなので、この棘は防御用なのでしょうか。あるいは、水流を制御するために何か役立っていたのかもしれませんね。
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2010年11月21日

サロトロケルクス

サロトロケルクス
Sarotorocercus oblita
体長:1センチ前後
satorocercus07.jpg
バージェスの節足動物です。
太い触覚と、ドカンとした大きな眼が印象的。何か、ロボットちっくなキャッチーさがありますね。
体の各体節の下から、筆の先のような脚が出ていてこれをバタバタさせて泳いだようです。こんな風に上下逆さまに泳いでいる姿で復元される事が多く、まあ、懐かしのシーモンキーっぽい泳ぎ、ということでしょう。
海底近くで生活していたのではなく、海の中層で活動していたと言われています。ということは、泥の中の餌を漁るというわけではないようです。取り立てて捕食用の器官をもっているわけでもないので、腐肉食なんでしょうか。もし、そうだとするとこの発達した眼がちょっと理屈に合わないような気もします。
カラーリングは、ホウネンエビを参考にしてみました。
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2010年11月14日

ワプティア

ワプティア
Waptia fieldensis
体長:数センチ
waptia_08.jpg
小エビのようなバージェス動物、甲殻類と言われています。
体の前半は、兜のような甲皮で覆われていて、前方にヤドカリっぽい感じの触覚と目が飛び出しています。
甲皮の下に前に4対、後ろに6対の肢が出ています。前の4対は歩くための肢で、後ろの6対はエラ兼遊泳用のものらしい。これらを使って、海底を歩いたり海中を泳ぎ回っていたようです。尻尾の先には遊泳中にバランスをとるためのフラップが1対ついています。
顎のような構造は見当たらないそうで、堆積物中の有機物を集めて食べていたのではないかと言われています。
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2010年10月31日

サンクタカリス

サンクタカリス
Sanctacaris
体長:10センチ程
sanctacaris_05.jpg
鋏角類に属するとされていますので、クモとかサソリのご先祖筋ですね。
丸くドーム状になった頭部の下から6対の肢が生えています。そのうち5対はトゲトゲのついた捕食用のもの。残りの1対にはトゲはなく、触覚のような役割なのでしょうか。胴は11の節に分かれていて、それぞれの節に1対のヒレのような形の肢がついています。これをパタパタさせながら海底近くを移動し、泥の中に潜む獲物を捉えて食べていたようです。
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2010年10月23日

フィエルディア

フィエルディア
Fieldia lanceolata
体長:数センチ
Fieldia02.jpg
バージェス頁岩のエラヒキムシ。とても稀な種類だそうです。
体は、前部と真ん中、後部の3つに分かれていて、真ん中の膨れた部分には、堆積物が詰まっていることが多いそうです。つまり、他のエラヒキムシと違って捕食性ではなく、堆積物をぐんぐん飲み込んで、それに含まれる有機物を栄養にしていたという事のようです。その為の特殊な消化器官がこの膨らみ部分ではないかとされています。
体の後半には、長めのトゲトゲが生えています。

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2010年10月17日

セルキルキア

セルキルキア
Selkirkia columbia
体長:数センチ
selkirkia.jpg
バージェス産のエラヒキムシの中でも、変り種です。体から分泌された物質がチューブのような「家」を作り出し、その中に収まっています。現生の動物だとケヤリムシのチューブのような感じなんでしょうか。
チューブの先端から吻を出して捕食し、チューブ後端は割れるようにして開いています。この形で、海底の砂に埋まって生活していたようです。
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2010年10月09日

ルイゼラ

ルイゼラ
Louisella pedunculara
体長:20数センチ
lousella_02.jpg
バージェス頁岩のエラヒキムシ類です。以前に掲載したオットイアのお仲間ですね。オットイアよりもかなりスレンダーで、長さはバージェスのエラヒキムシ中最大だそうです。
この図は吻を伸ばしきった状態です。上端が口になっていて、これが広がり、獲物を捉えて、にゅにゅにゅっと体の中に引込みます。体の側面に棘のような突起が2列にならんで生えていますが、これは、酸素交換の役に立っていたらしい(エラみたいな機能なんですかね)。体が大きくなったがためにこうした特殊な器官が必要になったのではないか、いわれているようです。
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2010年07月25日

フルディア

フルディア
Hurdia victoria
体長:30〜40センチ
hurdia_2010_03.jpg
比較的最近記載された、アノマロカリス類。
コウイカを思わせる「盾」のようなものが頭にくっついています。アノマロカリスは体の両側にヒレを持っていますが、本種にはなく、体が輪っかをつなげたような不思議な形をしています。
どんな生活をしたのかは不明で、盾の役割も「餌を追い込むため」などの説があるようですが、はっきりわかってはいません。
想像するに、この盾、海底を掘りそうですね。これで海底を掘り起こして中に潜む蠕虫類を探して食べていたのか...?
体の作りからして、あまり泳ぎは得意そうではありません。海中をさっそうと泳ぎ回るというより、底のほうでモゾモゾしていたり、中層にゆったり浮かんでいた、という感じがします。
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2010年06月30日

ナラオイア

ナラオイア
Naraoia compacta
体長:数センチ
naraoia compacta_02.jpg
つるん、とした三葉虫の仲間。
以前から、はやく作らねば、と思っていた生き物です。
一応、三葉虫の仲間に分類されていますが、その体はかなりイレギュラーです。まず、外骨格が固くない。三葉虫はいわゆる「鉱物化」した外骨格を持っていて丈夫なんですが、ナラオイアの場合、タンパク質で出来ていて、比較的やらかいものだったらしい。
三葉虫の最大の特徴は、体が縦に3つに分かれている事、つまり、真ん中と左右とに分かれているんですが、ナラオイアは、その区別もどうもあいまいです。さらに普通の三葉虫は、腹、胸、頭、と3つのパーツで出来ているのに、ナラオイアはそれも2分割で済ませています。
触覚の付近に眼のような構造がある、という事ですが、色々情報を検索すると「眼はなし」とする記述が多いようです。
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