Marrella splendens
体長3センチほど

カンブリア紀の生物の研究は、カナダのバージェスという土地で見つかった通称「バージェスモンスター」と言われる化石群に端を発していますが、マーレラは、そこで一万点以上も発見されている節足動物です。
別名「レースガニ」とも呼ばれています。レースは布のレースで、体の左右に広がるエラの様子を表したもののようです。
雰囲気としては、やたらと足の多い蟹。こうしてアップでみると怪獣ですが、実際には2〜3センチですから、小エビほどの動物です。この足で海底を歩いたり、バタバタさせれば推進力にもなって海中を泳いでいたのではないでしょうか。また、レースのようなエラをひらひらさせればそれが推進力と浮力になったのかもしれません。
体前方に突き出したブラシ状の触覚で小さな餌を探して掻き集めて食べていたのだそうです。