2010年03月20日

エルドニア

エルドニア
Eldonia ludwigi
体長(直径):最大20センチ程
Eldonia_03.jpg
一見してクラゲのような動物。
実際には、遊泳性のナマコに近い仲間だという説が有力です。
現生の動物にも、外套のようなヒレを使って海中を泳ぐユメナマコという深海棲のナマコがいますが、それらともまた体の体制が違っているようで、謎の深い生き物です。
また、泳ぐ、もしくは浮遊していたのではなく、海底で半分砂に埋まったような状態で暮らしていたのではないかという説もあります。
バージェス頁岩動物群の一員ですが、中国のチェンジャンにも生息していました。
多くは化石が複数集まって産するようで、夏の終りのミズクラゲのように群れて生活していたのかもしれません。
posted by センザキタツヤ at 13:19| Comment(1) | TrackBack(0) | バージェス頁岩動物群 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月07日

アイシュアイア

アイシュアイア
Aysheaia pedunculata
体長:数センチ
Ayseala_2010_15.jpg
アユシュアイアとも表記されます。
見た目は、足の長いイモムシですね。数センチというサイズもアゲハチョウとかスズメガの幼虫を連想させる大きさです。
胴体も足も輪っかが繋がったような環状構造があります。足の先には、それぞれ二本の小さい爪。口の周りには触覚のような突起が突き出しています。
カイメンの仲間と一緒に化石化している事が多いので、カイメンを食べていたのではないか、という言われています。現生のカギムシと近いとされていて、分類的にも同じ仲間、有爪類に分類されています。
現生のカギムシは、口の両側にある突起からネバネバのゾル状のモノを吐き出し、獲物を絡め狩るという壮絶な「虫」です。一度現物をみてみたいと思っているのですが。
カギムシ画像が豊富なページ→口から粘液を飛ばし獲物を捕えるカギムシの動画
posted by センザキタツヤ at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | バージェス頁岩動物群 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。